福岡旅行のお土産に「お醤油を買って帰りたい!」という方も多いでしょう。
そんな方にぜひおすすめしたいのが、1年半の歳月をかけて復活した「博多奥村醤油」です。
安政元年創業、博多の醤油の特徴である旨味を感じられる伝統的な醤油です。
今回は、博多奥村醤油の歴史から復活までの背景、味や特徴などご紹介します。
福岡土産に醤油をお探しの方は、お土産選びの参考にしてください。
安政元年に創業した歴史ある醤油「博多奥村」
画像提供:博多奥村
博多奥村は、安政元年(1854年)に、上洲﨑町(現博多区須崎町)の本家である奥村利平氏さんが創業。現代表である奥村信隆さんは、その直系にあたります。
断腸の思いで決断した“廃業”
昔の店舗風景(画像提供:博多奥村)
創業後は事業継承を重ね、昭和20年の福岡大空襲によって工場、屋敷、蔵が焼失し親族も犠牲になるなど厳しい時期をも乗り越え父である隆三郎さんが引続き上洲﨑町で醤油製造販売業営んでいました。
しかしながら世の変遷や販売市場の変化等に加え父隆三郎さんの健康状態が悪くなるなどして、事業活動が厳しい状況になった結果、昭和52年に営業権を親類に譲渡し、断腸の想いで廃業することとなりました。
友人との昔話を機に再燃した醤油復活への想い
Photo by shiranaifukuoka
家業継承の道が閉ざされた信隆さんに転機が訪れたのは、中学時代の同窓会での友人との会話でした。友人に背中を押され、博多奥村醤油への熱い思いが再燃。
「定年後、穏やかな年金暮らしも良いけれど、もう一度子供の頃の情熱をもってやり遂げることは自分のためである」という想いや「博多の醤油の味を知ってもらいたい」という新たな目標が芽生えたことを機に、博多奥村醤油への復活に向けて進み始めました。
博多奥村醤油の特徴は「まろやかな口当たり」と「コク」
Photo by shiranaifukuoka
博多奥村の醤油を懐かしむ方が多い理由の一つに、昔ながらの博多の醤油を味わえるという点があります。
素材を活かし料理に旨味が出る味
Photo by shiranaifukuoka
昔ながらの博多の醤油は、アミノ酸を利用する手法で製造されていたことから、口当たりがまろやかで、コクや旨味を感じられるのが特徴です。
九州のお醤油と言えば「甘い」というのが特徴的ですが、博多奥村の醤油は甘さはありつつもさっぱりとした味になっています。
そのため、素材を活かしつつ、お料理に旨味を加えられるバランスのとれた味となっています。
お料理に直接かけるだけでなく、肉じゃがや親子丼、茶わん蒸しなどにも加えても美味しいです。
卵かけごはんと相性抜群!さっぱりとした後味
Photo by shiranaifukuoka
博多奥村では、お料理に使う用の甘口、うまくち醤油以外に、たまごかけごはんに合わせた種類も販売されています。
甘味だけでなく程よい香ばしさもあって、卵黄と白米との相性ピッタリです!
福岡市内の駅や空港を中心に購入可能
画像提供:博多奥村
博多奥村の醤油は、現在博多エリアや空港といった以下の店舗で購入できます。
博多駅周辺:博多銘品蔵博多口
福岡空港:九州銘品蔵福岡空港国内線11番ゲート店、ANA FESUTA福岡国内線ロビー店・7番ゲート店、8番ゲート店
博多・天神周辺:ホテルオークラ福岡内お土産コーナー
九州の甘いお醤油は、他府県ではなかなか手に入らないので、お土産に買って帰られる方も多いです。お土産で渡しやすいサイズなので、帰り際に買って帰るのもよし。
また、日常的にお得にご利用いただけるようお土産サイズに加え360ミリリットルサイズも以下の店舗で販売しています。
伝統の味を届けたい!クラウドファンディングに挑戦
「博多の伝統的な醤油の味を、よりたくさんの人に届けたい」という想いから、現在クラウドファンディングで博多の醤油リバイバルプロジェクトに取り組んでいます。
伝統の味を守り続けるためには、より多くの方に博多奥村醤油の存在を知ってもらい、博多の醤油を実際に体験してもらう必要があります。
博多奥村醤油を復活させてから、製造方法や販売ルートの再構築などさまざまな取り組みをされていますが、
プロジェクトで集まった資金は、お土産サイズのコンパクトセット開発に充てられる予定です。
・イオンショッパーズ福岡店(地下1階食料品売場)
・マックスバリュエクスプレス博多祇園店(銘品コーナー)
・マックスバリュエクスプレス奈良屋町店(銘品コーナー)