レンガ造りの建物が立ち並ぶレトロな街並みが魅力の門司港。歴史を感じながら、美味しい焼きカレーを味わったり、関門海峡の絶景を眺めたりと、充実した半日を過ごせる観光モデルコースをご紹介します。初めての門司港観光も、何度か訪れた方も、新たな魅力を発見できるはずです。
1.JR門司港駅
門司港駅は、1914年(大正3年)に門司駅として開業しました。
その後門司港駅と名を改めた木造2階建ての駅舎は、ネオルネサンス様式の美しい外観が特徴です。左右対称の造りは、まるで絵画のような美しさを醸し出し、国の重要文化財に指定されるほど。大正ロマンの香りが漂う駅舎内で、当時の面影を感じながら列車の旅を楽しめます。
2.関門海峡ミュージアム
関門海峡ミュージアムは、「関門海峡をまるごと楽しむ体験型博物館」をコンセプトに、関門海峡の歴史、文化、自然を五感で学べる施設です。
2階から4階の吹き抜けには、日本最大級のスクリーンが設置され、大迫力の映像で関門海峡の壮大な自然や歴史を体感できます。1階、2階部分には、大正時代の門司港の街並みを再現した「海峡レトロ通り」があり、タイムスリップしたような気分が味わえます。
3.門司港レトロ展望室
門司港レトロ展望室は日本を代表する建築家が設計した高層マンション「レトロハイマート」の31階にある展望室です。
直通エレベーターで一気に地上103mまで登るとガラス越しに関門海峡や関門橋、門司港レトロをはじめ、遠くには下関の街並みまで一望することができます。
門司港レトロ展望室からの夜景は「日本夜景遺産」に認定されており、さらには2022年3月には北九州市が「日本新三大夜景都市」に全国1位で認定されています。
また、展望室には展望カフェテリアが併設されており、絶景を眺めながらホッと一息つくことができます。カフェメニューに加え、門司港地ビールなどのお酒も楽しむことができます。
2019年に復原工事を終え、開業当時の姿が甦りました!
4.門司港名物「焼きカレー」
門司港焼きカレーは、ご飯の上にカレー、チーズ、卵をのせてオーブンで焼き上げる、門司港を代表するご当地グルメです。昭和30年代、ある喫茶店で余ったカレーをアレンジしたのが始まりとされ、その独特の風味と熱々の食感が人気を集めました。
門司港周辺の焼きカレーは、お店ごとに個性豊かな進化を遂げています。定番のトッピングに加え、地元の海の幸をふんだんに使用した贅沢な一品や、季節の野菜をたっぷり使ったヘルシーなメニューなど、バラエティ豊かなラインナップが魅力です。
明確な定義がないので、各店が自由にアレンジを加え、新しい焼きカレーを生み出しています。
5.門司港レトロ地区を散策
明治初期に開港し、国際貿易港として栄華を極めた門司港。当時の面影を残すレトロな建物が立ち並び、どこか懐かしく、そしてどこか新しい、そんな魅力が詰まった「門司港レトロ」は、九州を代表する観光スポットです。レンガ造りの倉庫や洋館、そして異国情緒あふれる街並みは、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わわせてくれます。
6.海峡プラザで一休みとお土産探し
北九州の新鮮な海産物や、地元の味をギュッと詰め込んだお菓子、そして伝統工芸品など、バラエティ豊かなお土産が揃う「海峡プラザ」。門司港が「バナナの叩き売り発祥の地」であるという歴史にちなみ、バナナをモチーフにしたユニークな商品もたくさんあります。お土産選びはもちろん、地元の食材を使った軽食やスイーツも楽しめます。
7.和布刈神社
九州最北端に鎮座する和布刈神社は、神功皇后が三韓征伐の際に創建されたと伝えられる歴史ある神社です。
古くから海上交通の神様として信仰され、特に『和布刈神事』は、神職が海に入りワカメを刈り採るという独特の儀式で知られています。
この神事は、豊漁を祈るだけでなく、地域の人々の生活と深く結びついた伝統行事として受け継がれています。関門海峡を一望できる雄大なロケーションと、歴史と自然が融合した神秘的な雰囲気は、訪れる人々の心を癒し、穏やかな時を過ごさせてくれます。